当院の治療は、漢方医学を軸とした日本伝統的な経絡治療を行っています。
経絡治療とは、体にある12本の経絡と言われる通路の流れを調える治療のことです。
経絡には五臓六腑の気が巡っています。五臓六腑の働きが悪くなると、体に流れる経絡上に反応として表れてきます。その反応として表れた点のことを経穴(ツボ)と言います。その反応点が表れた手足のツボを使って治療をさせていただくことにより、正常な気の巡り方に調え、健康な身体に導く治療をしていきます。ですから、経絡の流れを調えれば、五臓六腑の働きが活発になり、自然と病が消えていくということになります。そして、病気にならない強い体にしていくことができます。
気がしっかりと巡っていれば病気や疾患は生まれません
実際の治療では、まず仰向けで横になってもらい症状を聞かせていただきます。その後、漢方医学特有の脈診・腹診・舌診などにより、身体がどのような状態であるかを推測していきます。それに伴い、必要と思われるツボに鍼をしていきます。その後、うつ伏せになっていただき背中や足の流れを調えていきます。このとき必要に応じてお灸もさせていただきます。再度、仰向けになっていただきうまく気が流れたかを確かめて、治療を終了とします。
脈診と腹診の様子
当院で使う鍼は、右の写真に載せている、「てい鍼」と言われる「刺さない鍼」を主に使用しています(材質は、金・銀・銅などの金属)。一般的に、鍼と言うと体に刺す鍼を思い浮かべられると思います。ですが実際、治療で使用する鍼の形状は様々あり、目的により使い分けられています。
なぜ刺さない鍼なのかと言うと、気というのは主に体表を巡っています。その体表を流れる気がうまく巡っていることによって健康な身体が保たれます。その為、正常に気を巡らせるには体に鍼を刺す必要が無く、「刺さない鍼」のほうが気を動かすことには優れていると言えます。ですから、通常の治療では刺さない鍼「てい鍼」を使用させて頂きます。
ですが、症状が深い所まで進行している場合などは、まれに軽く刺すことも有ります。その場合、細さ0.1ミリ〜0.2ミリ程度の鍼を浅く刺すだけですからほとんど痛みは感じません。
この際に使う鍼は全て使い捨てですので、感染症などの心配もありません。ご安心ください。
お灸での治療は、患部が冷えている場合や患部に熱感がある場合などにより、もぐさの種類を使い分けてお灸をします。
7分目くらいで消す柔らかい優しいお灸です。
どのような症状に有効かと言いますと、「捻挫」、「関節痛」、「食あたり」、「逆子治療」、「安産」、「冷え症」、「むくみ」、「生理痛などの婦人科疾患」その他、様々な疾患に効果があります。
お灸と聞くと、昔からあるイメージで、「すごく熱い」「火傷する」「痕が残る」などと思う方がいらっしゃると思いますが、気巡堂のお灸はもぐさを燃やし切らずに7割8割のところで消します。そのため、火傷や痕が残るということは一切ございません。ご安心ください。
皆様、何千年もの歴史がある鍼と灸の治療で、心身共に健康な体になりましょう。東洋医学は疾患部位、病名だけに対する治療ではなく全体的な大きな視点を持って治療をします!!
長野県上伊那郡飯島町
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