Ｑ．鍼は痛くないのですか？感染したりしないのですか？
Ａ．治療には、てい鍼と言われる刺さない鍼を主として用います。ですから痛みを伴うことはありません。まれに必要だと思われる部位には軽く皮膚内に入れることもございますが、細さ0.1ミリ〜0.2ミリの大変細い鍼を用いますので、痛みはほとんど感じません。
この際に用いる鍼は全て使い捨てになります。感染症の心配はございません。
Ｑ．なぜ鍼を刺さなくて効果があるのですか？
Ａ．気というのは主に体表を巡っています。その気はそれぞれ五臓六腑に働きかけをしています。五臓六腑の働きが正常であれば、病は生まれません。この五臓六腑の働きを良くするのに、一番適するため「刺さない鍼」を用います。
五臓六腑の働きを良くし、自己回復力を増すにはこの鍼が一番です！
Ｑ．気・血・津液（き・けつ・しんえき）とは何ですか？
Ａ．気は、目に見えるものではありませんので、怪しいものだと思われるかもしれません。ですが、これは簡単に言えば様々な働きのことです。
鍼灸治療での考えでは、体の中には陽気（動的、温かい、上向性などの性質を持った気）と陰気（静的、冷たい、下降性などの性質を持った気）に大まかに分けることができます。この二つの気が調度よく交流していれば、五臓六腑がうまく働き身体は健康でいられます。どちらかの気が多くなりすぎたり、うまく循環できていないと足が冷え、顔がほてるといった症状など様々なことが身体に現れます。
血は、栄養と考えても良いと思います。気の作用で津液と共に全身に運ばれます。婦人科疾患や貧血、眠れないなどの症状と関連が深いです。
津液は、体の中にある水分のことです。肌や毛髪など身体を潤す役目をしています。うまく流れていないと、皮膚の乾燥や足のむくみ、関節の痛みなどの症状が出やすくなります。水分を取れば良いというわけではなく、身体の津液がうまく循環しているか、循環していないか、と言うのが重要になります。ですから飲み過ぎるということはあまり良いことではありません。
Ｑ．お灸でやけどの心配はないのですか？
Ａ．部位により使い分けますが、基本的には２種類の形状のお灸を使用します。
１つは、半米粒と言われる大きさに捻り８分くらいのところで消すもの。これは好みにより熱さを加減できますので必要に応じて声をかけてください。ふわっと温かいくらいが好きな方もいれば、しっかりと熱いのが好きな方もいらっしゃいます。
もう１つは、小指頭くらいにもぐさを固め、線香で火をつけ温めていき、熱さを感じたら取り除くというものです。
どちらも、最後までもぐさを燃やし切るわけでは有りませんので、火傷の心配はございません。
Ｑ．服装はどのようなものがよいですか？
Ａ．手から肘、足から膝までがすぐ出せるような服装でお願いします。治療では、お腹や背中も診させていただきますので、余裕のあるゆったりとした服装が好ましいです。
治療の際は、靴下やストッキングも脱いでいただきます。手足には、主として使うツボが沢山あります。
Ｑ．なぜ脈を診るのですか？
Ａ．漢方医学（東洋医学）で脈診というのは、心身の状態を知るとても重要なものです。西洋医学では、脈が早いか遅いかなど脈拍を診ています。
漢方医学では、その考え方とは異なり、五臓六腑が配当されている脈の部位の脈の形状をとらえて、心身がどのような状態を示しているのかを診ていきます。
例えば、脈が細い、太い、硬い、柔らかい、浮いている、沈んでいるなど様々な形状です。
脈というのは、心身の状態を映し出してくれるモニターのようなものなのです。その中で、それぞれしっかりと機能していない部位の脈を、正しい脈に戻す方向づけをし、正常に身体が動いてくれるように手助けし、働きかけるためにも脈診が必要になってくるのです。
Ｑ．治療時間はどれくらいですか？
Ａ．初診は40分程度です。２回目以降は30分前後で治療させていただきます。状態により、若干治療時間が前後する場合もございます。
あらかじめご了承ください。
Ｑ．何歳くらいから治療してもらえますか？
Ａ．０歳児からでも当院の鍼治療は適応となります。夜泣き、疳の虫などの治療はとても有名です。一度お試しください。
Ｑ．妊娠中に治療を受けてもいいのですか？
Ａ．妊娠中の鍼灸治療はとても有効です。つわり、逆子、安産のため、などで治療をしていくことは大事です。妊娠３か月目くらいからの治療をおすすめします。産まれてくるお子さんのためにも周期的に治療していきましょう。
その他ご質問等ございましたら、お電話くださればお答え致します。
長野県上伊那郡飯島町七久保746-4 電話0265-86-5333 はりきゅう院 気巡堂 大石
